次はスタジオ・ジブリを買収?瀧本哲史氏が見る、ドワンゴの戦略性
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ニコニコ動画がうまくいった理由
大熊 ウェブだけでは独占を作れず苦しいという話がわかりました。しかし「ニコニコ動画」は、ウェブ発のコンテンツでここまでの規模に成長し、独自の立ち位置を築けています。その成功要因は何だったのでしょう?
瀧本 新興ウェブメディアは結局、かパブリックドメインがメインですよね。その中で、コンテンツとして強いのに市場化されていなくて、テレビが突っ込んでこなかった領域としては、サイエンス・政治・大学あたり。そこに行ったのがドワンゴです。 川上会長は戦略級のボードゲーム好きな人ですから、インタビューではのらりくらりしているように見えても、相当先まで考え抜いていると見るべきでしょう。
次はスタジオ・ジブリを狙ってる?
瀧本 ドワンゴは典型的なわらしべ長者"戦略だと思います。
ドワンゴは着メロ配信サービスからスタートして、潤沢なキャッシュフローの源を作りました。この資金を使って、着メロ配信が廃れる前に次のビジネスに投資しします。これがニコ動ですね。ここが、先日経営破綻した、インデックス・ホールディングスとの違い。ニコ動も最初は違法動画配信が結構重要なコンテンツでした。そこから成長してユーザー数が増えると一気に違法配信を追い出してCGMとして成り立たせました。ネットビジネスのプラットフォームとして一大勢力になった。そして、この力を活用して、出版業に参入した。それも、超一流の角川です。インデックス・ホールディングスは、オーエス出版の買収ですから雲泥の差です。これはあくまでも憶測ですが、次は、スタジオ・ジブリも射程に入ってくるのではないでしょうか。
大熊 川上さんは現在、ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫さんのもとへ"見習い"として修行にいっていますね。
瀧本 これはある種の地均しで、当然、買収も考えていると思います。ライバルは、ディズニーかな。業界では「宮崎駿後」を意識する人もいて、ジブリをディズニーが買うのではないかいう人も結構います。アメリカでは、スタジオや出版社の買収が日常化していますし、ディズニーはABC、ESPNテレビ局や、コミックのマーベルなども持っているメディアコングロマリットなので。
ここからは、さらに憶測の度合いが増しますが、出版の次はテレビも視野に入ってくると思います。ドワンゴとKADOKAWAの時価総額が拮抗するタイミングで、経営統合が行われました。今後、ネットサービスの株価に成長性プレミアムがつく一方、逆にテレビ局の株が景気敏感の循環銘柄かつ不動産株、そしてコングロマリットディスカウントということで、資産ベースの価格に近づいていくタイミングはあると思うので、テレビ局との経営統合も、充分あり得るシナリオだと思います。…
ドワンゴは、先ほどの、「ネットではなくモノ」もやっています。「ニコニコ動画」というウェブ上のコンテンツにとどまらず、リアルイベント「ニコニコ超会議」に先行投資しています。非常に戦略性を感じます。…
全文はソースで:http://blogos.com/article/91276/
このニュースに対するTwitterでの反応
ジブリがドワンゴに買収されたら、ジブリ作品の上映会やってくれるかな?短編とか、あまりテレビでやらないやつが見たいな。
— 深町 (@usamachi) 2014, 7月 26
ジブリが解散するくらいなら、ディズニーに買収してもらってアメリカの脚本家と日本の脚本家の共同作業でもって世界に打って出た方がよっぽどいいよ。
— Shuhei Ohnaga (@sh_archaicsmile) 2014, 7月 22
このニュースの感想
数日前から「ジブリ解散」の噂が出てるけど、それに伴って出てくるのがどこがジブリを買収するのかという話。そこで有力候補としてディズニーやドワンゴが挙げられるのではないかと。
個人的には先日角川と経営統合したドワンゴが買収する可能性は大いにありえるんじゃないのかなと。もしドワンゴが買収すればニコ動内で生放送出来て盛り上がりそうだし、MAD動画とかの著作権に触れるもの使用的な意味でもジブリ作品とニコニコの相性は良い気がする。
>ドワンゴは着メロ配信サービスからスタートして、潤沢なキャッシュフローの源を作りました。この資金を使って、着メロ配信が廃れる前に次のビジネスに投資しします。これがニコ動ですね。
それにしてもドワンゴの拡大戦略はホントに上手いと思う。ニコ動発展の流れとか、超会議なんかのリアル系イベントの絡め方も上手いと思う。
>今後、ネットサービスの株価に成長性プレミアムがつく一方、逆にテレビ局の株が景気敏感の循環銘柄かつ不動産株、そしてコングロマリットディスカウントということで、資産ベースの価格に近づいていくタイミングはあると思うので、テレビ局との経営統合も、充分あり得るシナリオだと思います。
あと、テレビ局との経営統合も多いに有り得ると思う。ネット・出版ときたら後はテレビで、ここを制覇出来ればこの3者間でユーザーをたらい回しにしていくらでもキャッシュを生めると思うので。
ちなみに、後輩がドワンゴ社員(エンジニア)ですが、話を聞く限りかなりホワイトな環境っぽいです。新卒の社員研修の内容なんかを聞いてもグループでアプリやwebサービスを作ったりと、実力がつくだけではなく、楽しみながらステップアップ出来るような感じだったし。今後の展開を考えてもまだまだ伸びそうだし、IT系に行きたい人にはオススメの会社だと思います。
1001: 以下、名無しにかわりまして無内定速報がお送りします 2014/01/01 01:23:45 ID:@nntsokuhou
コメント
コメント一覧 (6)
ジブリしかりドラえもんしかり、サザエさんにアンパンマン・・・
こーゆー作者が引退および死没後も作品だけ生き続ける商売ってどうなんだろう。
まったく関係ない人がムンクのタッチで「もっともっとムンクの叫び3」みたいのを
ムンク作品として出すくらい、なんともモヤモヤするなぁ。
「う~ん・・・」て思う人は、
「いやいや***くらいスッキリと受け止めれるわ」て感じで教えてくれると嬉しいです。
ドワンゴなら実力がつくというのは間違いではないかもしれないが、会社の規模的にあえて選ぶ必要があるかどうかも微妙な線ではあるし、なにせ最近迷走気味な感じで将来的にとんでもないレベルのやらかしをしそうな感じもするし・・・
志望者は、ドワンゴが転職会議で何言われてるかどうかくらいはちゃんと知っておいた方がいいね。
フロムソフトウェアをホワイトだという人と同じ感覚
ニコニコ動画が嫌いなので、その臭いがジブリにつくのがいやだ
そしてドワンゴの意向がジブリの作品に反映されるかと思うと、さらにいや。
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