グーグル採用責任者が語る「就活必勝法」
履歴書の書き方から面接の受け方まで
重要なのは知識量ではなく応用力
うちの子はどうすれば就職できますか?――これは私が最もよく聞かれる質問のひとつだ。
今年2月、私はグーグルのラズロ・ボック人事部門担当上級副社長にインタビューした。グーグルは週100人近くを採用しているが、ボックはその採用活動の責任者だ。果たしてグーグルのような企業では、どんな人材が求められているのか。大卒でない採用者が増えているのはなぜなのか。そのあたりを聞いてみたかった。
ボックの回答には多くの反響が寄せられた。特に反響が大きかったのは、今、重視されているのは、何を知っているかとか、どこでそれを学んだかよりも、その知識でどんな価値を生み出せるかだ、というボックの指摘だった。
アメリカの大学の卒業シーズンが近づいた今、就職活動に励む若者へのアドバイスを求めて、私は再びボックに話を聞くことにした。その内容を凝縮してお伝えしよう。
…
他人と差別化するスキルを身に付けろ
さらにボックは、2011年のウォール・ストリート・ジャーナル紙の記事を話題にした。「給料が安くなってもラクな専攻を選ぶ学生たち」という見出しの記事だ。この中で電気・コンピュータ工学を専攻したが、あまりにも大変なので心理学に専攻を変えた学生が紹介されていた。今は広報や人事の仕事を目指しているという。
「この学生の選択は間違いだったと私は思う」とボックは言う。しかし電気工学の専攻のままでは、この学生はいい成績を取れないが……。「彼女は多くの求職者の中で自分を差別化する専攻」であり、「そこでの訓練に耐えればほかの仕事に就く能力も身に付けられた専攻を捨ててしまった」。
グーグルが最も重視するのは、「総合的な認識能力、つまり物事を学び問題を解決する能力だ」と彼は言う。これからの時代に「計り知れないくらい貴重になるのは、情報を理解し応用する能力だ。これはコンピュータサイエンスの基本的なスキルだ。プログラミングが上手である必要はない。ただ物事の仕組みを理解するには、論理的で体系的で秩序だった思考法を身に付けている必要がある」。
だが、その思考法はコンピュータサイエンス専攻でなくても身に付くのではないか。「私はビジネススクールで統計学の授業を取ったのだが、あれは私のキャリアを大きく変える経験だった。分析の訓練を受けると、ほとんどの求職者と自分を差別化するスキルを身に付けられる」。
さらにボックは、多くの仕事はもはやどこかの場所にいなければできないというロケーションとのつながりを失っていると言う。
「だからどうしても特定の場所で仕事をしたいなら、①その仕事で極めて優れた能力を持つか、②著しく高い適応力があり、今日はコールセンターのオペレーターをやり、明日はMRI(磁気共鳴画像)の解析ができるような基本的スキルを持っていなければならない。この両方をこなすには、基本的な分析力が必要だ」
…
ボックにとって「いい履歴書」とはどんなものなのか。
「重要なのは、自分の長所を『私はXをやることで、Yに対して、Zを達成した』という構成で書くこと。ほとんどの人は『ニューヨーク・タイムズに論説を書いた』といった書き方をする。そうではなく、『以下の領域で3年間深い見識を示した結果、ほとんどの論説委員が平均6本であるのに対して、私は50本の論説を書いた』としたほうがいい。ほとんどの人は履歴書に正しい情報を含めていない」。
採用面接に関するアドバイスは?
「応募者は、『これが私がこれから示す資質です。これがそれを示すストーリーです。これがそのストーリーがその資質を示す理由です』とやりたがる」。だが「ほとんどの人はなぜ自分がそれをやったのかという思考のプロセスを明らかにしない。説得力のあるストーリーを作れても、その思考プロセスを説明できない」
親御さん、新卒者のみなさん、そして長く求職中のみなさん、ボックの強烈なアドバイスが少しでも参考になることを祈っている。
全文はソースで:http://toyokeizai.net/articles/-/36237
このニュースに対するTwitterでの反応
グーグル採用責任者が語る「就活必勝法」 履歴書の書き方から面接の受け方まで | The New York Times - 東洋経済オンライン http://t.co/gvZ9Q6SGrf @Toyokeizaiさんから 大学教育の存在意義や大学生活の過ごし方が大いに問われるべき!
— 石田 (@ishi_daaa) 2014, 4月 30
就職する人は参考にして。グーグル採用責任者が語る「就活必勝法」 履歴書の書き方から面接の受け方まで | The New York Times - 東洋経済オンライン http://t.co/CLHB6LxYaV @Toyokeizaiさんから
— えすくん (@erukun001) 2014, 4月 29
これは、アメリカの就活は「成績命」ってことを知ってないと分かりにくい内容かも。RT グーグル採用責任者が語る「就活必勝法」 履歴書の書き方から面接の受け方まで - 東洋経済オンライン http://t.co/m42dcywaGg @Toyokeizaiさんから
— AmyC (@amyc63703920) 2014, 4月 28
コンピテンシー面接とかも流行ったが、仕事で何を成し遂げたいか、採用したら会社にどのようなメリットがあるかなどを考えることも大切だと思う。/グーグル採用責任者が語る「就活必勝法」 履歴書の書き方から面接の受け方まで 東洋経済オンライン http://t.co/S6NyGl8Uis
— 田代弘治 (@tashirokouji) 2014, 4月 28
つまり、googleは自分で物事を考え提案できる人材を欲しがってるってことか。偏差値や学歴重視で秀才タイプはもう必要ない、創造力や発想力を求めてるわけだ。たしか、ニトリも同じ事言ってた。 http://t.co/8InjJeGMEI @Toyokeizaiさんから
— koutarou-nakamati (@koutarounakamat) 2014, 4月 28
このニュースの感想
日本とアメリカではちょっと事情が違うかもしれませんが、日本の就活で参考になる部分もあったので取り上げてみました。
ポイントは大きく3つ
①他人と差別化するスキルを身につける
②履歴書やESの内容はより具体的に書く
③「何」をしたかだけではなく「何故」したかを加える
①は横一線の日本の就活で多いに役立つ部分だと思います。スキルもそうですし、経験なんかも差別化してアピール出来ると思います。(周りがサークル・ボランティアアピールをするなかITベンチャーでシステムを作っていたとか、投資家に弟子入りして学費を全部稼いだとか、海外をヒッチハイクで移動する貧乏旅行をしたとか)
②はソース元でも述べられているように、自分の実績などのアピールしたことをより具体的に書くということです。
>重要なのは、自分の長所を『私はXをやることで、Yに対して、Zを達成した』という構成で書くこと。
>『以下の領域で3年間深い見識を示した結果、ほとんどの論説委員が平均6本であるのに対して、私は50本の論説を書いた』としたほうがいい。
このように書くことによってより具体性が増して相手に自分のことを説得力を持ってアピールすることが出来ると思います。
③も自分の話に動機となる「何故それをしたか」という部分を加えることでより説得力を持たせることが出来ると思います。ちなみにこれは営業で使うテクニックですが、自分の幼少期(6〜9歳位)の話を動機に加えるのが一番話の中で説得力があると言われています。
例えば保険の営業マンが商品をセールスする際に「私は小学校低学年のころに親を亡くし、保険があったから生活に困らず学校に通えた。だから私は保険に恩返しがしたくてあなたに保険を勧めている」という「なぜ私があなたに保険を売るか」の動機の話をすることによって成約率がグーンと上がると言われています。面接の志望動機を話す際やここぞという時に説得力を持たせるために使ってみてください。
なかなか就活が上手くいかないという人は上記の3つのポイントを意識してやってみてくださいー。
1001: 以下、名無しにかわりまして無内定速報がお送りします 2014/01/01 01:23:45 ID:@nntsokuhou
コメント
コメント一覧 (5)
→「記事に書いてあるようなすごい奴になりなさい」
ちょっと理不尽過ぎないか?ここ見てる学生全員に当てはめるには無理がある
容量のいい奴、頭のいい学生しか満足のできる就職活動はできない
あとは個人の志望業界、縁に大きく左右される模様
◆コメントする
・スパム防止のためURLは最初のh抜きでお願いします。
・特定の個人・企業・団体・民族に対する侮辱・差別発言は表示されません。
・上記に対する脅迫と思われるような発言もNGとさせて頂きます。