IQはもう古い。グーグルの5つの採用基準
超優良企業の採用トップが欲しがる人材とは
秀才はもういい?
昨年6月、グーグルのラズロ・ボック人事部門担当上級副社長、つまり世界的優良企業の採用責任者が、本紙アダム・ブライアントとのインタビューで次のように語っていた。
「採用基準として大学の成績評価GPAは価値がない。試験結果もそうだ。なんの予測にも役立たない」。それが社内の結論だということだった。 …
学習能力を問う
まずは誤解を解こう。ボックはこう切り出した。「もちろん成績はいいほうがいい」。…
「ただし、すべての職務について第一に重視するのは、一般的な認識能力。それは知能指数とは違う。学ぶ力だ。臨機応変に処理する能力。バラバラの異質な情報をひとまとめにする能力。その判定には行動面接手法を用いる。本人の行動を予測できるように構築した手法だ」
真の「創発的」リーダーシップ
第2の採用基準はというと、「リーダーシップ。特に創発的な統率力だ。それは昔から言う種類のリーダーシップとは違う」。
「従来は、たとえばチェスクラブの部長だったか、営業本部長だったか、早々と昇進したのか、といったことが問われたもの。だがそういう要素ではなく、何らかの問題に遭遇したとき、チームの一員としてどのように行動するか、という点を重視する。リードするために適切なタイミングで立ち上がるか否かということだ」
「それと同じく重要な点として、リーダーとしての立場から退いて、ほかの人にリードさせるということもある。なぜならこの環境内でリーダーとして効果的であるためには、自ら権限を手放す意思を持つことが必要だ」
次には、謙虚さと主体性。問題解決に向けて努力するためには、「責任感と主体性を持つリーダーになること」が必要だ。そして謙虚さは、他者のよりよい発想を取り入れるために身を引くことに。
「最終目標は、みんなで一緒に問題を解決するために何ができるかということ。自分のできる範囲内で貢献した後は、自ら1歩退くものだ」とボックは説明した。
失敗という経験
彼の言う謙虚さは、ほかの人も貢献できるようにと譲ることだけに限らない。「謙虚な知性の持ち主でもあること。謙虚でない人は学ぶことができない」。
一流のビジネススクールを卒業しながら、途中で行き詰まる人が多いという調査結果の原因はそこにある。「順調にやってきた秀才たちは、滅多に失敗を経験しない。だから失敗から学ぶすべを身に付けていない」。
「しかも根本的な勘違いをする。彼らは何かいいことが起こると、自分が天才だからだと考える。何か悪いことが起こると、誰かバカがいたとか、リソースのためとか、市場のせいでとか……」
「この会社で突出してきた人たちを見ていると、つまり私たちが採用したいと思う人材は、それぞれが強烈な主張を持っている。とことん議論をする。自説を曲げない熱血漢だ。その一方で、彼らは『ほら、新事実がある』と指摘された途端、『へえ、それなら話が違う。あなたのほうが正しい』と答えたりする」 …
全方位型の採用方針
ボックの採用姿勢を簡潔にまとめるとこうなる。今日、人の才能には実にさまざまな形態があり、従来とは異なったかたちで育まれている。企業の採用担当者は、名門大学だけでなく、あらゆる人に向かってアンテナを張らなければならない。
なぜなら、「学校に行かないでも世の中で成功する人たちがいる。非凡な人材だ。彼らを見つけるために、私たちは全力を尽くすべきなのだ」とボックは語った。あまりにも多くの大学生が「約束を守らない。彼らは山のような借金を作りながら、人生のために最も大切なことを学んでいない。思春期の延長でしかない」。
欠かせぬソフトスキル
グーグルには優れた志望者が殺到するから、GPAのような従来の採用基準以外にも着目するゆとりがある。しかし今でも多くの若者にとって、種々のキャリアに必要な手段を身に付けるためには、大学でいい成績を収めることが最善の方法だろう。
ボックはそんな彼らのためにも警鐘を鳴らしたと言える。たとえ学位を取得しても、何か仕事ができるという能力のしるしにはならないのだ。
世の中が重視するのは、そしておカネを払う対象は、自身の知識を使って何ができるかということ(知識をどのように身に付けたかということは関知されない)。 …
指導力、謙虚さ、協調性、適応能力、勉強好き(学ぶことも学び直すことも)。どんな会社で働こうとこれは真実だろう。…
全文はソースで:http://toyokeizai.net/articles/-/32172
このニュースに対するTwitterでの反応
失敗という経験いい言葉だなー http://t.co/riFx0cKKZw
— 木村 (@gplce10_kimura) 2014, 3月 16
いろいろなキャラを採用しないと、歪になる。企業も試行錯誤しながら採用基準を見直している。 http://t.co/bcIaL1y5jX
— tomohirosogawa (@tomohirosogawa) 2014, 3月 11
あと、大学に入ってからの成績も仕事ができるかどうかには関係ない。グーグルも同じこと言ってる。 http://t.co/cbeO8s9h1O 「採用基準として大学の成績評価GPAは価値がない。試験結果もそうだ。なんの予測にも役立たない」
— ししやまこーじ (@sishico) 2014, 3月 10
10年後には大学の存在価値は底辺まで下がってるのではないかと本気で思うよ... IQはもう古い。グーグルの5つの採用基準 超優良企業の採用トップが欲しがる人材とは? |東洋経済オンライン http://t.co/cSDtA0fU0N
— 高岸 郁 (@UkiakaT) 2014, 3月 9
こういう、全方位型の採用は重要だとおもう。一般的なメーカーだと、同じ感じの人ばかり採用しちゃうんだよなぁ。働きやすいのは、わかるんだけど。 / IQはもう古い。グーグルの5つの採用基準 | The Ne... http://t.co/sLQ7LyhYU6 #NewsPicks
— 例外商事 (@0gai_co) 2014, 3月 9
こんなところで働けたら幸せなんだろうなぁ。 IQはもう古い。グーグルの5つの採用基準 超優良企業の採用トップが欲しがる人材とは | The New York Times - 東洋経済オンライン http://t.co/mHn19xG7NT @Toyokeizaiさんから
— てっちゃん@Sydney (@t308k) 2014, 3月 10
このニュースを就活にどう活かすか
これは今後の就活にすごく活かせるニュースだと思います。
>学習能力を問う
これは要するにこれまでのその人自身の行動からその人の認識能力を見ているということだと思います。具体的には、これまで困難な事態に遭遇した時にその状況をどう自分なりに分析したか、そしてどう対処したか、ということかと思います。
>真の「創発的」リーダーシップ
これは集団での行動が必要な際に自分の役割をどう認識し、その役割内で最大限のパフォーマンスを発揮出来たか、ということかと思います。
>失敗という経験
これはこれまでの失敗経験をどう対処したか、そこから何を学んだか、ということだと思います。
>全方位型の採用方針
これはその人独自の”非凡な才能”が何か。他の人に負けないスキル・能力があるか、ということだと思います。
>欠かせぬソフトスキル
これは自分の能力(ポテンシャル)・スキルがどう会社の利益に貢献出来るか、ということだと思います。
こう書いてみるとしごく当たり前の質問のように思えますが、このソース元の記事で求められている人材と自身が就活で話していることがマッチしているか、というのを改めて考えてみると就活で行き詰まっている人には良い打開策になるかもしれません。
1001: 以下、名無しにかわりまして無内定速報がお送りします 2014/01/01 01:23:45 ID:@nntsokuhou
コメント
コメント一覧 (5)
知識があって知恵が無いと。
時間をかけてやればやる程知識は付くものだもん。
それは仕事をした時には役にはたたないとは言わないけど、知恵と比べたら比較にならないくらい役には立たないし。
悪知恵くらいの知恵がある人は本当に臨機応変に色々やってくれるもん。
ぶっちゃけ一般常識覚えてもらった方が遥かに良い
日本は過去の風習に囚われ過ぎ かと言って
底辺高校通ってたやつが秀才なわけでもないから
正直基準が曖昧なんだよなだから学歴フィルターが外せずにいるんだろうし
何を言ってるのか良く分からなかったが、とにかくすごい奴が欲しいということだけは分かった。
サークル活動だとかバイトリーダーじゃ全く太刀打ちできねぇ。もっと恐ろしいものの燐片を味わったぜ。
GPAで選んだら、プログラミング能力もプロジェクトでの協調性もないのが集まってきたんだろう
そして、サービス主体の企業にならざるを得ないので、問題解決能力とかいう謎スキルが求められる
ここで恐怖するべきは、Googleには既に山程の技術者を抱え込んでいるものの、
一般的な商社には技術者がおらず問題をシームレスに解決できないことだろう
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